組合ニュース2011第13号

「組合ニュース」は、大阪大学箕面地区教職員組合と全教職員とのコミュニケーションを活発にする目的で発行するものです。
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■■ □ 組合ニュース 2011年度 第13号 ■■ □ ■■ □ 2011年10月24日 ■■

 《第13号のヘッドライン》
 
【 1 】「非常勤ゼロ問題」について,組合の抗議声明をマスコミ各紙に発表します!
【 2 】非常勤組合と共同で,来週中に文部科学省と国会議員に陳情を行います!

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【 1 】マスコミ声明は以下の文章です!

組合は非常勤予算削減&ゼロ問題について,10月20日付で抗議声明を出しました。
今度は,この問題を広く社会に知ってもらうために,今週中に抗議声明を各マス
コミ へ発表することになりました。 
NHK,毎日新聞などを予定しています。 
ほかにマスコミをご存知の組合員の方,ぜひ至急ご連絡ください。なるべく多く
のメ ディアにこのことをとりあげてもらいましょう。 

【組合の抗議声明文】

 声明
「大阪大学外国語学部非常勤講師予算の大幅な削減に抗議する」

 10月19日,東島大阪大学副学長・教育研究担当理事は,外国語学部教授会構成
員への説明会を開催し,3年後に外国語学部の非常勤講師予算をゼロにすると通
知しました。また,来年度予算に関して,今年度比で3分の2までに減額するこ
とを伝えてきました。私たち教職員組合は,この突然で一方的な措置に対し,断
固反対を表明し,撤回を要求します。

 私たち外国語学部は,かねてから大学からの非常勤講師削減の要請を受け,学
部教育の水準を下げることなく授業数とカリキュラムの改革を行うために,慎重
な検討を重ねてきました。この問題を所掌する委員会等で2年近くにわたって削
減計画を練り,教授会での再三の検討を経て,今後4年間での大幅な削減を,ま
さに今,決定しようとしていたところです。それにもかかわらず,その丁寧で慎
重な検討を無に帰して,突然来年には現状の3分の2まで減らし,その2年後に
はゼロにするという一方的で乱暴な内容を大学執行部は通達してきたのです。

 これは,外国語学部の25言語におよぶ学科におけるカリキュラムを運営不可能
に至らしめるのみならず,現在,その担当を100%に限りなく近い数値で非常勤
講師に依存している兼修語学(学部内での主専攻語に次ぐ第二外国語の中・上級
教育)の授業を廃止することにも等しく,それは即ち2400名近い外国語学部生に
直接の打撃を与えるということです。

 東島理事の削減計画によると,のべ279名(通年計算で,のべ140名近く)の非
常勤講師が来年度には突然職を奪われる事態に陥ります。その圧倒的多数が専任
の職をもたない研究者であり,彼らの生活基盤が著しく脅かされることになりま
す。

 東島理事は,「学部にどうしても必要な非常勤の雇い入れは,部局の予算で賄
うこと」と説明しました。外国語学部の教育に携わる部局の教員一人当たりの担
当学生数は,他学部に比べて4倍にも上り,その上ほぼ全員が共通教育の授業も
担当するなど,学内でも過度な負担をすでに強いられています。その上に非常勤
講師予算が大幅削減,ひいては将来的にゼロとなれば,仮に教員の研究費をすべ
てつぎ込んだとしても部局による予算措置など到底かなうものではありません。

 大阪外国語大学と大阪大学が統合する際,「両学長の確認事項」として署名入
りの文書を手交していますが,その中に「専攻語教育に必要な非常勤講師は確保
するよう努める」の一文が厳然と存在しています。極めて難航した統合協議は,
事実上この一点を確認したことによって最終的に成り立ったと言っても過言では
ありません。しかし,この合意事実について,東島理事は「過去のことを言い出
すと泥仕合になる」として,統合の拠り所となる合意文書までを無に帰する発言
をしました。

 外国語学部は,大阪大学との統合前の大阪外国語大学の時代から,少人数教育
が重視される外国語教育や英語教職免許取得のためのカリキュラム保障などの独
自の事情に鑑み,文部科学省から非常勤予算が配分されていました。また,大阪
外国語大学はそれまで貯金してきた3億円近い資金をもって大阪大学と統合しま
した。そのお金は大学に召し上げられたままで使途不明でしたが,今回,「国際
化した阪大」をアピールするために海外のトップレベルの学生を集めて,入学か
ら卒業まで英語だけで教育を行うコースをこの資金を使って新たに設置すること
が表明されました。大阪大学は大阪外国語大学との統合以来,機会あるごとに
「国際化する阪大」を社会にアピールしてきました。しかし,その実態は,外向
けの「国際化」の看板事業に資金を投入する傍ら,本学学生たちの教育水準を根
底から破壊するものであり,断固許すことができません。最大の学生数を抱えた
国立大学法人として,社会に対して責任ある教育を保障しようとする姿勢がまっ
たく見られません。

 以上の事態は当外国語学部を存続の危機に至らしめるものであり,大阪大学箕
面地区教職員組合はこれに対して断固反対し,以下の要求を強く突き付けるもの
です。

1.	大阪大学は,大学構成員の主体性を根本から否定した独断的な一連の
    措置を今すぐ撤回せよ。
2.	学生の教育水準を著しく損なう乱暴な非常勤講師削減案を今すぐ撤回
    せよ。
3.	非常勤講師の大量解雇につながる非常勤講師予算削減案を今すぐ撤回
    せよ。

2011年10月24日
大阪大学箕面地区教職員組合


■学生新聞「阪大POST」からもすでに問い合わせが!
学生新聞も非常勤削減ニュースを聞きつけ,さっそく当組合に事態の詳細を照
会してこられました。
さっそく一部始終を文書で説明しました。外国語学部の学生が一番の被害者で
す。ぜひとも学生新聞を通じて,全学の学生にこの事態を知ってもらいたいも
のです。

■阪大言文教職員組合にも情報提供
来年から統合し,外国語学部を抱える一つの部局に統合する言文専攻にとって,
この問題はまさに直撃する大事態です。さっそく言文組合とも連絡をとり,詳
細を報告し,共同の抗議行動を呼びかけました。

■関西非常勤講師組合も動いています
関西非常勤講師組合はこの事態を非常勤の先生方に広く知らせるため,動き始
めています。
首都圏非常勤組合にも詳細をお知らせし,抗議行動への協力を求めました。

■全大教(全国大学高専教職員組合)にも抗議声明を発表し,全国の大学に阪
大の暴挙を知らしめます(^o^)/

【 2 】来週,文科省と国会議員へ陳情へ
 
非常勤講師組合は今週なかばにも,東京で文科省および国会議員に緊急事態を
説明し,陳情を行います。すでに相手方との日程調整に入っています。
箕面地区教職員組合からも,重要な当事者として陳情に同行する必要がありま
す。水曜日になる可能性が高いのですが,現執行委員の多くは水曜日に授業が
あり,ままなりません。
組合員の方で,水曜日に陳情に協力いただける方はいませんか?交通費はもち
ろん組合費から出します!どうかご協力ください!
ぜひ組合メールアドレスまでご一報を ↓ 
 Union OUM [ mailto:union-oum@union-oufs.jp ]
※ 組合の抗議声明文 [PDF]

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初版: 2011.10.24 ; 最終更新: 2011.10.24
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