組合ニュース2017第7号

「組合ニュース」は、大阪大学箕面地区教職員組合と全教職員とのコミュニケーションを活発にする目的で発行するものです。
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■■□ 組合ニュース 2017年度 第7号 ■■□■■□ 2018年 1月 9日 ■□

(1)退職金引き下げ,5年雇い止め問題 
     ~12月27日団体交渉を行いました

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(1)退職金引き下げ,5年雇い止め問題
     ~12月27日団体交渉を行いました

退職金引き下げ問題と非常勤職員の5年雇い止め問題について、12月末に大阪大
学教職員組合と共同で団体交渉を申し入れ、12月27日に大学当局と団体交渉を行
いました。

■この1月から退職金は引き下げられることに!

3月末で退職する人が多いのに,この1月から突然の退職金引き下げ…
何十年と長い年月いっしょうけんめい大学のために働いてきた人たちにこの仕打
ちはひどいものです。
「せめてこの3月の退職者を待てないのか?」
「財源が見込めないとしても,独自の努力でもっとゆるやかに何年かかけて段階
的に引き下げ,構成員の理解をえようと思わないのか?」
交渉の場で,組合は,退職金引き下げに関して,法人独自の自律的な回避または
軽減のための具体的努力を行うつもりがないのかを追及しました。
しかし,大学はそのような具体的努力はまったく行っていません。実質的に閣議
決定をただ盲目的に追従したことが露呈したかたちです。

■事務補佐員・研究補佐員の5年雇い止めを廃止せよ!交通費を別途ちゃんと支給
せよ!

今年3月で5年を迎え,雇い止めとなる非常勤職員は,阪大全体ではかなりの数
にのぼります。
箕面キャンパスでもおられますし,今後どんどん増えていくことになります。
事務補佐員は5年のあいだに各部署で高い専門性を身につけ,仕事をしています。
5年で辞められることは,現場にとっては大打撃。
本当はもっと働き続けてくれればいいのに…と多くの職場では思っています。
そして,何より働く本人たちにとって納得がいきません。

■なぜ5年?そこには労働契約法の改正が…

なぜ5年しか働けないのでしょう?
そこには2013年に改正された労働契約法があります。
「5年間非正規で働いた人が希望を言えば,原則雇用主は正規雇用に切り替えな
ければならない」
これで,ユニクロやANAや,世間の大企業は次々とパートさんを正社員にしてい
ます。
これは企業の戦略としても正しい。だってこれからは労働力不足の時代。
優秀な人にはなるべく残ってもらわねば。

大阪大学は,5年経って補佐員が「正規雇用してください」と言えないように,
ぎりぎりで雇い止めています。
そのあとには「6か月のクーリング期間」
しかし,実際6か月も空けられないので,次の人をまた5年上限で雇用する場合が
多いです。
部署によっては,本当に辞められると現場が回らないので,6か月間の臨時職員
を雇い,その間自宅待機してもらって,また復職してもらうという手を使ってい
ます。
なんと,非効率的なんでしょう… それに補佐員自身の生活にとって,大変なマ
イナスですね。

■補佐員の9割は5年雇い止めに反対,交通費が支給されないことに理不尽を感じ
ている
豊中キャンパスのある研究科では100名近い補佐員が研究・運営を支えています。
何年も継続的に行っているアンケート調査では,補佐員のほぼ9割が5年上限を
撤廃してほしい,またほとんどの方が補佐員に交通費が支給されないのは納得い
かない,と回答しています。

■組合は事務補佐員の雇い止め廃止をこれからも求めていきます
箕面でも事務補佐員の声を集めて,大学に働きかけていきたいと思います。
みなさんの率直な気持ちや意見を組合に届けてください!

■団体交渉の成果はあったのか?
今回の団体交渉では,大学は相も変わらず一方的に決めたことを繰り返しました
が,それでも若干の成果はあったと思います。
1)今回の団交では他の過半数代表とも連携・情報交換を行いました。
団交の場でも2つの組合だけでなく,理学研究科からも過半数代表が参加して,
共闘することができました。
また,言文組合とも事務補佐員雇い止め問題について情報交換を行い,団体交渉
に活かしました。

2)学内さまざまな部署の非常勤職員の生の声を多く集めました。
労働担当理事はじめ関係者にかなり具体的な情報とともに上限撤廃と交通費支給
を訴え、多少とも認識を変えることができたこと、です。

事務補佐員の雇い止め問題については,これからも大学に働きかけていきたいと
思います。(^-^)/


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初版: 2018.1.9 ; 最終更新: 2018.1.9
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