組合ニュース2011第7号

「組合ニュース」は、大阪大学箕面地区教職員組合と全教職員とのコミュニケーションを活発にする目的で発行するものです。
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■■ □ 組合ニュース 2011年度 第7号 ■■ □ ■■ □ 2011年10月20日 ■■

 《第7号のヘッドライン》
 
【 1 】「非常勤予算ゼロ」意見交換会詳細
【 2 】今日は組合ランチで意見交換しましょう!
【 3 】過半数代表者署名、回収にご協力を!

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【 1 】「非常勤予算ゼロ」意見交換会詳細


■こともあろうか,非常勤予算をゼロに?!
19日午後1時半から約2時間にわたり、東島教育研究担当理事が来て,意見交換会
が行われました。
そこで,理事から出された提案が,なんと,「外国語学部の非常勤予算をゼロに」!

わたしたちは,今後4年間の非常勤予算削減計画について議論を重ねながら実現
させようとしている最中です。それなのに,いきなりのゼロベース?!
こんな乱暴,本気で言っているのか?外国語学部の実情がわかっているのか?
説明会ではさまざまな質問や意見が噴出しました。

■「信頼」が聞いてあきれる一方的な東島「非常勤ゼロ」案
東島理事は、いまだ統合は成功していない、その原因は不信感であったとして
「信頼」を強調するあいさつをしたうえで、こともあろうか,おもむろに話し出
したのは,なんと「非常勤削減」ではなく,「ゼロ」へ,でした!

「非常勤講師予算の問題について。阪大のこれまでの執行部は非常に甘かった。
私学はどこも、非常勤・研究費・人員が減る一方なのに、阪大は定員は減らさ
ず、研究費もあまり減らしていない。私としては、教員の定員を減らすことはし
たくない。私の守備範囲は非常勤とネイティブ特任教員で、日本人の定員問題は
入っていないが。専任の日本人教員と外国人特任は守らないといけない。しか
し、非常勤については、私の任期中に、他学部なみになってもらう。つまり、非
常勤を大学から手当てするのはやめる、どうしても必要な分は、部局内の予算で
やりくりしてもらうということだ。」

■外国語学部教員の負担は文学部の4倍!
理事の発言にたいして,さまざまな意見がだされました。以下に紹介します。

なぜ、外国語学部に非常勤が多いのか?たとえば文学部の学生数と教員数、これ
に比べて外国語学部の学生数と教員数のレシオはどうか?外国語学部は文学部の
約4倍である。このような部局間の負担の差をそのままにして、どうやって「他
学部と同じ」ようにできるのか?
さらには,他部局では共通教育をまったく持たない人の方が多いのに,われわ
れは全員が最低通年2コマの共通教育も負担している。外国語学部はただでさ
え,不釣り合いに多い負担を強いられている!

■兼修外国語の英語は100%非常勤
非常勤予算のかなりの部分は、英語の授業のために使われている。兼修外国語の
英語はすべて非常勤で100名を超える教員を雇い、5千名近い学生に授業を提
供している。これを部局の予算でやれというのか。英語教員免許も出せなくな
る。社会的責任を果たせない。

■非常勤ゼロなんて話がわかっていたら,そもそも統合しなかった
外国語教育は比較的少人数で多くの授業が必要。外大時代、文部科学省は外国語
学部の独自事情を理解したうえで、避けて通れない予算として、専任をつけられ
ないかわりに、別途非常勤予算をつけてきました。
統合時、われわれの最大の争点は「非常勤予算の保障」だった。両大学の総長と
学長が書面によって「確認事項」を交わし、このことを明確にしたので、われわ
れは統合した。それをなかったかのような扱いにするのか。

これにたいし,東島理事のこたえは...
「過去のことを言っていたらきりがなくて“泥試合”になる。私は統合した今の状
態からはじめたい」


■外大が持ってきた3億円のゆくえは?「そのお金で海外のトップレベルの学生
を集めて英語のコースを作ります」
統合時、外大は約3億円を阪大に持っていきました(そのうち一部は日日セン
ター予算、外国語学部の分は1億ちょっと)その金は阪大の中央に吸い取られ
て、何に使われているのかもわかっていません。
東島理事は,これにたいし,外大が持ってきた金は、新たな国際化プロジェクト
に投入したい,と回答しました。「教育の国際化」のミッションのもと、英語だ
けで入学から卒業まで勉強できるコースを設置し、海外のトップクラスの学生を
集める,といいます。
私たちが外国語学部の学生の教育のために貯めてきたお金は,「国際的な阪大」
の看板として海外の学生誘致のために使われるのでしょうか?

「統合時の確認事項」という「契約書」をほごにし,持参金はとりあげて平気で
別の用途に用いるとは...

■当事者である非常勤講師、学生への説明責任認識なし!
関西圏非常勤講師組合執行委員長でもある新屋敷先生から、非常勤講師削減がい
かに現状からしてとんでもない提案であるのかが具体的に説明された後、当事者
である非常勤講師、学生に対する説明をどう考えているのか、当然の質問が出さ
れました。これに対してなんと東島理事は、「本当に必要な講義を精査した上で
の話になり、それは部局の責任である」と、まさかの責任転嫁!説明責任に対す
る意識が全くないことを露呈しました。

■外国語学部は「競争的資金獲得ゼロ」?
東島理事は、他学部では研究分野に限らず、教育分野においても競争的資金の獲
得によってなんとか予算を回している状況であるのに、大阪大学で「手厚く保護
されてきた」外国語学部のみ「競争的資金獲得ゼロ」であるから、「他学部なみ
にがんばれ」と発言しました。学部教育の根幹に必要な膨大な数の授業を,まる
で時限的プロジェクトと同様に扱うかのような発想に,あきれた口がふさがりま
せん。

 ■「これは離婚しかない!」の声も...
婚約時の条件も破棄,持参金も使いつくす,というのであれば,結婚生活は続け
られません。私たちのお金を耳を揃えて返して下さい。


■説明会で終わるな!箕面はだまってませんよ!
阪大全体の予算規模を考えたとき、外国語学部の非常勤講師予算がどうしても削
らなければならない金額であるとは思えません。1年以上にわたって阪急バスに
「80周年」の宣伝費を出し続け,豊中・吹田キャンパスには建物・金色の銅像
などなど,惜しげもなく大金をつぎこんでいます。「予算削減」を当たり前の前
提のように繰り返す大学。その一方で,80周年を迎える大学の箱モノは充実の
一方です。
その一方で,「学生たちの教育」という,わたしたちの最大のミッションはどん
どん削って平気なのか?天神祭に船出すくらいなら,授業のためにお金を使え!
海外のトップレベル集める云々の前に,目の前の在学生を大事にしろ!

箕面の教員は一致団結しよう!この一方的で不当な要求にノーをつきつけましょう!
非常勤講師組合とも連携していきます。外国語学部の学生たちにも実情を知らせ
ていきましょう。
箕面のみんなで情報を共有し,ともに行動していきましょう。(^-^)/
関西圏大学非常勤講師組合の連絡先は、E-MAIL info2@hijokin.org
  URL: http://www.hijokin.org/
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初版: 2011.10.24 ; 最終更新: 2011.10.24
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