■■ □ 組合ニュース 2010年度 第1号 ■ ■ □ ■ ■ □ 2010年8月5日 ■■
《第1号のヘッドライン》
【 1 】2010年組合定期総会は無事終了、新執行委員会が発足
【 2 】9月2日は「3人の弁護士に退職金問題を聞く」へ
***********************************
【 1 】7月29日に開催した組合定期総会は、提案されたすべての議案が可決
承認され無事終了しました。また、2010年度の執行委員会の紹介がおこなわれ、
竹村執行委員長、萬宮副委員長、今岡書記長の新三役体制で発足することにな
りました。竹村委員長の挨拶を再録しますので、新執行部の思いが届けば幸い
です。
<新委員長の挨拶>
この度、箕面地区教職員組合執行委員長の任を仰せつかりました、竹村です。
2年間のブランクを経て、今年は執行委員に選出されるのは免れないだろうと思っ
ておりましたが、何とも大きなおまけが付いてきました。
早いもので、旧外大に就職してから実は19年目に突入しております。この間、
様々な変化がありましたが、一番残念に思っているのは「横の繋がり」がどんど
ん切れて・切られていったことです。私が就職したての頃は、他専攻・専攻語に
所属しておられる、ディシプリンを同じくする先生方と様々な研究会が組織でき
ていました。また、教員と職員の間でももっと意見の交換ができていましたし、
「飲み会」などもあったように思います。そういうささやかな輪のようなものが、
法人化、阪大との統合という大きな流れの中に飲み込まれてしまい、残ったのは
「ひたすら成果と数値だけを求める職場」で多大な業務をこなすという状況なの
ではないかと思っています。私よりももっと先輩の教職員の方々の中には、「諦
観」のようなものさえ抱いている方もおられるかも知れません。
<最貧国タンザニアの誇り>
私は統合前、専攻の学生たちに統合の在り様についてタンザニアを用いて説明
しました。タンザニアは世界の最貧国に数えられており、IMFと世銀の構造調整
政策を受け入れざるを得ない超債務国です。つまり、外大はタンザニアで、文部
科学省という名のIMFから出された「阪大と統合しなさい」という構造調整政策
を受け入れないと、今後一切借金(運営費交付金)は認めないよと言われている、
と解釈すればいいのだと説明したのです。また、統合してからの「縦割り」体制、
つまり、何でもかんでも部局ごとの対応を迫られ、一緒に働いてきた仲間が否応
なく分断されてしまう状況については、南アフリカ共和国のアパルトヘイト体制
の中で行なわれた「バンツースタン政策」を引き合いに出して説明しています。
バンツースタン政策では、黒人同士がアパルトヘイト反対運動の中で共闘しない
よう、白人が恣意的に決めた「部族」の枠の中に黒人を押し込め、「お前たちは
言語も違う、文化も違う」と分断しようとしたのです。今まさに、私たちはそう
いう「植民地状況」にある、そう言っても過言ではありません。
タンザニアは極貧国ですが、誇れることが一つあります。それは、独立以降、
一度も内戦や民族紛争を経験していないことです。スワヒリ語という一つの言語、
それもアフリカ固有の言語を用いて、130もの民族の人々が「タンザニア国民」
として融和しています。私たちは違う言語や文化や社会を研究している者同士で
すが、また、様々な部署で様々に異なる業務をこなしている者同士ですが、「異
文化を知り、理解することの楽しさと大切さを伝える大学に勤めた」という同じ
DNAを持っているではありませんか。今一度、一致団結して様々な問題に対処し、
より良い職場環境の獲得に努めたい、努めねばならないと思っています。
私自身、組合活動について一から十まで語れるほど学んできてはおらず、正直
に申し上げてかなり不安に思っているところがあります。でも、これまでに執行
委員として携わらせていただいた活動の中で、諸先輩方が労働者の権利の主張や
執行部の批判を「ぶれずに」やってこられた姿を見ていますので、私も決して
ぶれることなく闘う所存です。私がぶれそうになった時、あるいは、私の闘い方
がおかしい時、みなさんから忌憚のない意見をいただけるように「オープンで何
でも言える組合」を目指します。
これから1年間、どうぞよろしくお願い申し上げます。
【 2 】弁護士に聞く退職金問題 9月2日 午後4時は401会議室へ
労働問題を専門とする法律事務所から3名の弁護士に来ていただき、退職金手
当てにかかわる不利益変更問題を法律の観点から説明していただくとともに、み
なさんから直接質問していただくことができる貴重な機会です。これに参加すれ
ば全てわかるという集会です。組合員でない方もどなたでもご参加いただけます
ので、9月2日午後4時は401会議室へ。
9月2日(木) 午後4時~ 401会議室
「3人の弁護士に退職金問題を聞く」 在間弁護士、中川弁護士(在間弁護士事務所)
佐伯弁護士(大川弁護士事務所)
***********************************
*組合ニュースは、大阪大学箕面地区教職員組合と全教職員とのコミュニケー
ションを活発にする目的で発行するものです。
*組合ニュースの配信を希望されない方、アドレスを変更した方、いつでも遠
慮なくその旨お伝えください。
*大阪大学箕面地区教職員組合へのご意見は mailto:union-oum@union-oufs.jp
***********************************