3/9 三六協定締結に至らず! 大学からの返答待ち!
3月9日,4事業場(箕面,豊中,吹田,附属病院)の過半数代表者と大学との間で,
来年度の労使協定に関する協議が開かれました。大学側の出席は、奈良理事以下、
人事課職員、労働者側は岡本箕面、養老豊中、谷川吹田、武田病院の4地区過半数代表と
オブザーバー(このうち箕面地区からは2名)でした。
《協議の焦点》
昨年、労働基準監督署が指定した6名に対する勤務実態の調査後、5名について、
勤務実態と勤務管理上の始業・終業時刻との間に相違があることが判明しました。
さらに、労基署の指導を踏まえて、当該労働者が所属する3つの課の全職員59名を
対象に4月から11月の実態調査を行ったところ半数以上の31人の勤務実態に齟齬が
ありました(総計2020時間)。また、そのなかで、三六協定によって定められて
いた時間外労働の上限である年450時間を超える事例が発生していたことも明らか
となりました。
そこで、過半数代表者は、(1)明確な協定違反に対し、総長自らが協議の場で謝罪・
説明すること、(2)全学的に実態調査を行うこと、(3)再発防止策について説明する
こと、を事前に求めていました。
<総長からの謝罪を求める>
はじめに、総長の出席を求めた吹田・箕面の要望に反して、人事労務担当理事しか
出席していないことについて、大学側は、法人の立場は人事労務担当理事が説明する
との従来通りの回答でした。箕面代表は、それは総長自身の判断なのか否かを質しま
したが、これに対して明確な答えはありませんでした。他の事業場の代表からも、
労使協定違反が判明しても、総長名で謝罪を受けていないことに疑問の声が上がり
ました。三六協定を含む労使協定は一方が過半数代表者、もう一方は法人を代表する
総長名で結んでおり、その協定違反が明らかとなったからには、総長による謝罪が
あって然るべきです。大学がこの事案を深刻にとらえ誠意をもって対応する用意が
あるなら、仮に総長の出席が叶わないとしても、総長名の文書を出してしかるべき
でしょう。
<全学的調査を求める>
理事は今回の件の経緯を説明しましたが、上記の(2),(3)については、「各部署に
おける勤務管理の状況を随時確認」と述べるにとどまりました。大学は今回発覚した
3つの部署に共通し、これらの部署にだけ当てはまる特殊事情を説明することはでき
ませんでした。そのため、きちんとした調査をせずに大学が提示した「原因」に
説得力はなく、大学が示した2020年4月~2021年1月までの時間外労働のデータを
そのまま信用することもできません。このような主張に対し、大学は、「調査する
ことを検討している」とは述べましたが、「調査する」とは最後まで明言せず、
その範囲や方法等も定かではありません。
以上から、本協議では、4地区の過半数代表がそろって、
(1)大学として文書で謝罪をすること、
(2)労働実態調査の計画をより具体的に文書で示すこと、
の二点を大学に要求し、3月9日時点では協定は締結しない、という結論に至りました。
※より詳しくは、協定前の申し入れ書と回答をご覧ください。
箕面の過半数代表は、箕面の実態を具体的に訴え、5年雇い止めの見直しなどにも
言及しましたが、これらについては、また日を改めてお知らせしたいと思います。
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