過半数ニュース2021年3月10日号

大阪大学箕面地区過半数代表者より箕面地区で働く全教職員のみなさまへのお知らせです。


3/9 三六協定締結に至らず! 大学からの返答待ち!

3月9日,4事業場(箕面,豊中,吹田,附属病院)の過半数代表者と大学との間で,
来年度の労使協定に関する協議が開かれました。大学側の出席は、奈良理事以下、
人事課職員、労働者側は岡本箕面、養老豊中、谷川吹田、武田病院の4地区過半数代表と
オブザーバー(このうち箕面地区からは2名)でした。

 

《協議の焦点》

昨年、労働基準監督署が指定した6名に対する勤務実態の調査後、5名について、
勤務実態と勤務管理上の始業・終業時刻との間に相違があることが判明しました。
さらに、労基署の指導を踏まえて、当該労働者が所属する3つの課の全職員59名を
対象に4月から11月の実態調査を行ったところ半数以上の31人の勤務実態に齟齬が
ありました(総計2020時間)。また、そのなかで、三六協定によって定められて
いた時間外労働の上限である年450時間を超える事例が発生していたことも明らか
となりました。

そこで、過半数代表者は、(1)明確な協定違反に対し、総長自らが協議の場で謝罪・
説明すること、(2)全学的に実態調査を行うこと、(3)再発防止策について説明する
こと、を事前に求めていました。

 

<総長からの謝罪を求める>

はじめに、総長の出席を求めた吹田・箕面の要望に反して、人事労務担当理事しか
出席していないことについて、大学側は、法人の立場は人事労務担当理事が説明する
との従来通りの回答でした。箕面代表は、それは総長自身の判断なのか否かを質しま
したが、これに対して明確な答えはありませんでした。他の事業場の代表からも、
労使協定違反が判明しても、総長名で謝罪を受けていないことに疑問の声が上がり
ました。三六協定を含む労使協定は一方が過半数代表者、もう一方は法人を代表する
総長名で結んでおり、その協定違反が明らかとなったからには、総長による謝罪が
あって然るべきです。大学がこの事案を深刻にとらえ誠意をもって対応する用意が
あるなら、仮に総長の出席が叶わないとしても、総長名の文書を出してしかるべき
でしょう。

<全学的調査を求める>

理事は今回の件の経緯を説明しましたが、上記の(2),(3)については、「各部署に
おける勤務管理の状況を随時確認」と述べるにとどまりました。大学は今回発覚した
3つの部署に共通し、これらの部署にだけ当てはまる特殊事情を説明することはでき
ませんでした。そのため、きちんとした調査をせずに大学が提示した「原因」に
説得力はなく、大学が示した2020年4月~2021年1月までの時間外労働のデータを
そのまま信用することもできません。このような主張に対し、大学は、「調査する
ことを検討している」とは述べましたが、「調査する」とは最後まで明言せず、
その範囲や方法等も定かではありません。

 

以上から、本協議では、4地区の過半数代表がそろって、

(1)大学として文書で謝罪をすること、

(2)労働実態調査の計画をより具体的に文書で示すこと、

の二点を大学に要求し、3月9日時点では協定は締結しない、という結論に至りました。

 

※より詳しくは、協定前の申し入れ書と回答をご覧ください。

箕面の過半数代表は、箕面の実態を具体的に訴え、5年雇い止めの見直しなどにも
言及しましたが、これらについては、また日を改めてお知らせしたいと思います。

 

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初版: 2021.3.10; 最終更新: 2021.3.10
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