過半数ニュース2020年2月19日号

大阪大学箕面地区過半数代表者より箕面地区で働く全教職員のみなさまへのお知らせです。

先の過半数ニュース、昨日の速報でもお知らせしましたが、
昨日、2月18日(火)
箕面地区労働者過半数代表の藤原克美、補佐の岡本真理、今岡良子が豊中cpに行
きました。
詳細は省略して、要点を報告します。

10時半から12時近くまで
言文研究科の言文専攻の過半数代表者 越智正男さんと
意見交換しました。

特に、学年末の忙しい時期に、
教授会の構成員がまだ充分知らない状況でありながら、
教授会自治を縮小するよう早急に変更するという問題点を共有しました。

これで、言語文化研究科の2つの言文専攻、言社専攻の過半数代表者が
就業規則の早急な変更に対し、問題があると考えていることとなります。

理学研究科の前過半数代表者で、豊中地区過半数代表事務局の小川裕之さんや
文学研究科の部局過半数代表者の北泊謙太郎さんにも参加していただき、
豊中cpの様々な部局でも、懸念や疑問、強い反対の声が上がっていることなど
紹介していただきました。

新しい論点として、
教員の懲罰というと、職員には関係のないと思われがちであるが、
実はそうではない、ということ。
公金の不正使用の問題などは、教員単独というよりも、
教員の意志によって職員が巻き込まれる問題となる。
にも関わらず、処分が決まり、公表された後、裁判を起こさないと
名誉回復できないような処罰のあり方は極めて問題がある。

教員をどう扱うかということは、職員にも影響を与える
という視点を共有しました。

言文研究科 言文専攻の過半数代表者の越智正男さんから
同言語文化専攻長の伊勢芳夫に問題点を伝えていただくこととなりました。

***

午後は、1時から2時半過ぎまで、
小川裕之さんの用意してくださった理学研究科の会議室で、
豊中地区事業場過半数代表者 和田成生さん(基礎工学研究科)
前の豊中代表で、
現在 豊中過半数代表事務局メンバー 野呂充(高等司法研究科)さんと、
直接、意見交換することができました。

改めて振り返ると
国立大学法人化に伴い、国家公務員の身分を失い、
労働法の下で働くことが決まったのは、
2003年7月のこと。小泉内閣の時代。
国立大学を3分の1に減らすという遠山プランに脅かされた後の
「独立行政法人化」でした。

しかし、拙速な国立大学の法人化は問題点が多く、
それに反対する運動は全国的に広がり、
国会会期内成立を阻止するところまでいきました。
しかし、イラク特措法審議による国会延長によって、
2003年7月に成立してしまい、
翌春の2004年4月1日に施行されてしまいました。

法人化によって、学長のリーダーシップによって大学の独自性が高まる、
たとえば、大学のグッズ販売やレストラン経営ができるなどと
マスコミはプラスの面を誇張し、改革すべきという世論を高めました。
実際には、運営費交付金が削減されていきながら、
その交付による国の干渉が強まること、
教授会自治が形骸化されることが重要な問題点であることを訴えた
私たちの声はかき消されてしまいました。

しかし、この16年近い年月を振り返ると
私たち自身が
教育研究の現場で矛盾を感じたり、苦しんできたことは
この拙速な国立大学の法人化に根源があること、
それは誰の目にも明らかなことでしょう。

今回の懲罰に関する就業規則案から、
教授会という言葉を削除することは、
大学における学問の自由の受け皿となる教授会自治の終わり、
国立大学法人化のある歴史的段階の終わりの始まりでもあります。

本日の教育研究評議会が、天王山となります。

私たちは、大学の自治とは何か? 

教授会のあり方、教育研究評議会のあり方、

私たちは自らの問題を自らの手によって解決する自治の精神を失っていないだろ
うか。

今回の就業規則の変更が、10年後、30年後、大学をどんな姿にするのか。

考える時に立っています。

昨日の午後、豊中地区の昨年度と今年度の過半数代表者と直接会って、
私たちは、そのことを痛感しました。
また、
これからも、過半数代表者が、ことあるごとに話し合い、議論し、協力していく
ことを確認しました。

来月、3月には様々な労使協定の締結のために労使の間で話しあう機会が予定さ
れています。
今回の会談を通じて、豊中地区の様々な部局の過半数代表者と意見交換を重ね、
協力していく絆を結ぶことができたと思います。

また、
理学研究科では、20代、30代の若い教員が、
今回の就業規則の変更について、危機感を強く持っていることが報告され
ともに未来を開いていく、希望を感じました。

***

今日は、教育研究評議会が開催されます。
私たちの声が、どのように反映され、受け止められるか。
注目しています。




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初版: 2020.2.19; 最終更新: 2020.2.19
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