過半数ニュース2020年2月10日号

大阪大学箕面地区過半数代表者より箕面地区で働く全教職員のみなさまへのお知らせです。

教員の懲戒・処分が変わる?!どうなる?!

■教員の懲戒・処分の方法が変えられようとしています
先日,1月17日付で大阪大学は就業規則の改正案を提示しました。
これは,本学教員の懲罰に関わるルールの改正案です。
おもな改正は次の2点です。

①教員の懲罰について,これまでは教授会で審議し,その結果を当該教員および
総長はじめ評議員による評議会に通知しました。
改正案では教員の懲罰事案の一部について,評議会の下に教員懲戒委員会を作
り,教員が所属する教授会の審議をすっ飛ばして,直接ここで審議し決定するこ
とになります。

②当該教員が不服申し立てをする場合,現在は,所属する教授会の審議とその結
果通知のあとに不服を申し立て,審査のやり直しを求めることができます。
しかし改正案では評議会が処分決定・交付した後となります。当人に異議があっ
ても,先に公表され社会的制裁を受けてしまう可能性があります。

■改正案の問題点
この改正案には重大な問題点が含まれています。
その① 「教員の人事」という重要な案件を,大学構成員がつくる教授会に審議
させない。これは大学が守るべき教授会自治を大きく損なうものです。
その② 大学で働く労働者への重大な不利益変更となる。もし誤解や不正確な情
報に基づく処分が決定され,不服申し立てや再審査もないまま処分が公にされた
ら,その教員の人権は守られるのでしょうか?

■改正の理由は「教員の研究・教育の時間を確保するため」
人事課の説明では,教授会すっ飛ばしの教員処分審査体制を作るのは,いちいち
教授会で審議していたら,先生たちがムダに時間取られるでしょ?ということです。
近年ひどく増え続ける教員の雑務は確かに辟易とします。
しかし,だからといって,このように重要な教員による大学自治と人権擁護を手
放すことを望んでいるのではありません。
問題をすり替えないでいただきたい。
それより,山のような書類書きやらウェブアンケートやらを減らす工夫が先決で
しょ!

■多くの部局で異議,反対の声が上がっています
大学は本改正案を2月19日の評議会で決定しようとしています。
豊中キャンパスでは,現在すでに多くの部局で問題の深刻さを指摘する声が上が
り,法学系の教員からも「教授会自治の侵害」「重大な不利益変更」を繰り返し
大学側に訴えています。
4事業所の過半数代表(箕面・豊中・吹田・病院)は,協力してこの改正案に反
対します。

みなさんの意見をぜひお聞かせください。




- +-+ -- +-+ -- +-+ -- +-+ -
大阪大学箕面地区教職員組合
TEL/FAX 072-728-7042
E-MAIL union-oum@union-oufs.jp
URL http://www.union-oufs.jp/







→ union-oum@union-oufs.jp

大阪大学箕面地区教職員組合  >  2019年度過半数代表者より配信  > 過半数ニュース2020年2月10日号

管理責任者: 大阪大学箕面地区教職員組合
Faculty and Staff Union of Osaka University, Minoh Campus
Home URL: http://www.union-oufs.jp/
初版: 2020.2.10; 最終更新: 2020.2.10
[Valid HTML 4.01]