教員の懲戒・処分が変わる?!どうなる?!
■教員の懲戒・処分の方法が変えられようとしています
先日,1月17日付で大阪大学は就業規則の改正案を提示しました。
これは,本学教員の懲罰に関わるルールの改正案です。
おもな改正は次の2点です。
①教員の懲罰について,これまでは教授会で審議し,その結果を当該教員および
総長はじめ評議員による評議会に通知しました。
改正案では教員の懲罰事案の一部について,評議会の下に教員懲戒委員会を作
り,教員が所属する教授会の審議をすっ飛ばして,直接ここで審議し決定するこ
とになります。
②当該教員が不服申し立てをする場合,現在は,所属する教授会の審議とその結
果通知のあとに不服を申し立て,審査のやり直しを求めることができます。
しかし改正案では評議会が処分決定・交付した後となります。当人に異議があっ
ても,先に公表され社会的制裁を受けてしまう可能性があります。
■改正案の問題点
この改正案には重大な問題点が含まれています。
その① 「教員の人事」という重要な案件を,大学構成員がつくる教授会に審議
させない。これは大学が守るべき教授会自治を大きく損なうものです。
その② 大学で働く労働者への重大な不利益変更となる。もし誤解や不正確な情
報に基づく処分が決定され,不服申し立てや再審査もないまま処分が公にされた
ら,その教員の人権は守られるのでしょうか?
■改正の理由は「教員の研究・教育の時間を確保するため」
人事課の説明では,教授会すっ飛ばしの教員処分審査体制を作るのは,いちいち
教授会で審議していたら,先生たちがムダに時間取られるでしょ?ということです。
近年ひどく増え続ける教員の雑務は確かに辟易とします。
しかし,だからといって,このように重要な教員による大学自治と人権擁護を手
放すことを望んでいるのではありません。
問題をすり替えないでいただきたい。
それより,山のような書類書きやらウェブアンケートやらを減らす工夫が先決で
しょ!
■多くの部局で異議,反対の声が上がっています
大学は本改正案を2月19日の評議会で決定しようとしています。
豊中キャンパスでは,現在すでに多くの部局で問題の深刻さを指摘する声が上が
り,法学系の教員からも「教授会自治の侵害」「重大な不利益変更」を繰り返し
大学側に訴えています。
4事業所の過半数代表(箕面・豊中・吹田・病院)は,協力してこの改正案に反
対します。
みなさんの意見をぜひお聞かせください。
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大阪大学箕面地区教職員組合
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