2月21日付で「大阪大学新合格者修学等支援基金」が学内教職員に対してHP上で
発表されました。この支援に関して,大学は「自助努力による自己収入等で支弁
すべき」とし,全教職員を対象に寄付を募り,その「寄付目安額」を教授3万
円・准教授1万円等に分けて示しています。これに関連して質問しました。
■入試ミスについて教職員への説明は? ――「HPに揚げている」
今回の入試ミスに関して,本学教職員へ直接説明する機会はいまだ持たれていま
せん。今後説明会を開き,このようなミスが起こった原因について詳細な報告を
行う予定があるかどうかたずねました。
これにたいし,「学内HPに経緯等を文書にしてアップしている」とし,直接説明
するつもりはないとの回答でした。
■役員報酬を返納して補填するべきでは?役員の報酬額・返納額はいくら?
民間企業で欠陥商品の回収により費用が発生する場合,経営陣が役員報酬の相当
部分を返納することによって補填するのが普通です。
全従業員から寄付を募って賄うということは,社会通念を極めて逸脱した発想で
はないでしょうか。
これに対して大学は,「役員報酬額は今すぐ言えないがHPに出ている」「返納に
ついても出ているから見てください」という返事でした。
学内HPに掲載された役員報酬額は,10名全員で月総額842万5千円,返納は総長が
3か月10%,その他役員8人と監事が1か月10%、となっています。合計で概算し
て108万円となります。役員報酬の一人あたりの月額は80万円を超えますから,
民間企業並みに20~30%の返納があっても生活に支障は出ないのではないでしょ
うか。
■「学部長一同」が寄付募集を決めたのか?――大学「自発的にやったことと聞い
ている」
募金の文書は「学部長一同」から出されています。いったい,全学部長の同意を
いつどのような形で得たのでしょう?「5000万円」という目標金額はどのよ
うな合理的根拠があるのでしょう?
この問いに対し,大学は「学部長一同としてお申し出があったので、大学として
もその意図を組んで協力した」と,第三者の立場であることを繰り返し述べました。
本当に,阪大全学部の学部長が集まって,「お金が足りないらしいから私たちで
寄付を募ろう」と相談したのでしょうか?役員会はそれを聞いて,「そうすると
いうなら,やってくれたらよい」と容認したということでしょうか?大学は「そ
の通りだ」と答え,あくまで傍観者であるという姿勢を変えませんでした。
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大阪大学箕面地区教職員組合
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