急に寒くなりました。
遅くまで事務室の灯りもついています。
お体、ご自愛ください。
年俸制についての意見書、
いただいたご意見を整理して書きました。
ご協力、ありがとうございました。
今岡良子
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<要点抜粋>
箕面地区の労働者からいただいた意見をまとめます。
・関西電力から研究費を受け取った教員の氏名と大学が聞に掲載された後、
「阪大の教員です」というと「あなたも御用学者ですか?」と毛嫌いされたこと
がありました。「いえいえ、企業から御用のない学者です」とジョークでかわし
ました。しかし、大学がますます企業に奉仕する研究機関に変わりつつあること
に対する国民の鋭い視線を真摯に受け止めなければならないと思いました。今回
の年俸制の導入により、科学者の良心がどう変容していくのか、想像もつきませ
ん。しかし、「あなたも御用学者ですか?」という市民の問いはいつも心に持ち
続けたいと思います。
・これは、理系、実験系の部局に導入されるもので、私たち文系には関係ない
ものだと思います。しかし、制度というのは、構成員全体にかかわりをもたせる
はずです。それが、自分たちにどうかかわってくるのか? よくわかりません。
結局、利益を生みだす研究を繁栄させて、そうでない研究を貧弱にしていく、財
政的な処置が行われるのではないかと危惧しています。
・もし、自分の職場に年俸制教員と月給制の教員がいて、同じ仕事をするとし
て、チームワークがどうなっていくのか? 波風が立つようであれば、導入して
ほしくない。
・文部科学省は、年齢の高い大学教員から順次導入するという姿勢です。説明
会でも、文部科学省の覚えがいいように導入したということでしたから、結局、
順次そうしていくのではないでしょうか?阪大という大学の気質なのでしょう
か?
・年俸制を選べば、もう元に戻れない。58歳から定年までの間、年俸制を選
び、ホームランを打ち続けることのできる研究ってあるのですね? これは、形
式だけ導入したというものではないですか?
・先日文部科学省が発表した改革案の内容は、2015年には年俸制の教員を1万
人規模で、などとなっています。このような突然の突飛な目標に、今後各国立大
学法人がどう対応できるのか、まったくわかりません。説明会では、これから採
用する人を仮に全員年俸制にしたとしても、とても追いつくような数ではないと
いうことでした。
朝日新聞によると、同省は、俸制を含めた「人事の流動化」を改革内容に入れ
ない大学には運営費付金の重点配分はないよ、究重点大学の場合は教員の20%を
年俸制にしなさいよ、と打ち出しているので、いったいどうするのでしょうか?
・年俸制教員が名乗り出ることで、部局としてはポストが増えるというメリッ
トがあります。そういう利益をもたらした教員に対して部局で行われる評価は、
どのように公正さを保つのでしょうか?
箕面地区で働くみなさんへ
「任期なし年棒制導入」という新しい雇用形態について
意見を求められましたが、
まずは、どういうものなのか、説明会を開くことを求めました。
このような制度は、現役には適用せず、
新規採用者から適用することが多いので
現役の私たちがいろんな観点からチェックする必要があります。
箕面地区過半数代表者 今岡良子
→ union-oum@union-oufs.jp