過半数ニュース2012年12月10日号

大阪大学箕面地区過半数代表者より箕面地区で働く全教職員のみなさまへのお知らせです。
箕面地区過半数ニュース

箕面地区労働者過半数代表者の今岡良子です。

先週木曜日、箕面地区で退職手当削減についての説明会がありました。
労働者側は、組合副委員長の今泉先生、前過半数代表者の岡本先生が参加してく
ださいました。
使用者側は、尾山理事を筆頭に、12人がずらりと並びましたが、話すのは数名で
した。

すでに皆さんの手元に資料は大学から配布されていると思います。
新しい資料としては、
モデルケースを設定し、いくらの減額になるかを表した表があります。

職員の場合、
一般(一)係長級、平均勤続期間35年、4級66号俸の方、
今年度退職される方で約127万円、
2013年10月以降に退職される方で約254万円、
2014年7月以降に退職される方で約360万円の削減。

教員の場合、
教育(一)教授、平均勤続期間31年、5級67号俸の方、
今年度退職される方で約173万円、
2013年10月以降に退職される方で約346万円、
2014年7月以降に退職される方で約490万円
と書かれています。

これに、大阪外大からの継承教員は、
2016年度に不利益変更の「当分の間」という猶予が解除されるので、
490万円の前に、二百数十万円の減額があります。

これらはモデルケースですが、
お一人ずつ、計算方法が変わって来ますので、
吹田の人事に問い合わせれば、算出してくれます。

問い合わせ先:
 総務企画部人事課給与第二係(内線7030,3035)
 (箕面地区からは外線06-6879-7030)
 E-mail : soumu-jinji-kyu2@office.osaka-u.ac.jp


説明会では
尾山理事は「まだ、決定ではない」と言っていました。

決まったものであるかのように
労働者との協議の前に資料を配布することについて
抗議しました。

今回の「改悪」方針には
いくつもの矛盾があります。

①7月以降の賃金召し上げについて、返還問題も明らかになっていません。
尾山理事は、1、2月に説明すると言いました。

②「国家公務員が退職手当を改正するので、大阪大学は独自の判断でそれに依拠
する。」
ということが繰り返し説明されました。
しかし、何度聞いても、納得がいきません。
私たちは、もうすでに、国家公務員ではありません。

独法の通則法には
「給与及び退職手当の支給の基準は、
当該独立行政法人の業務の実績を考慮し、
かつ、社会一般の情勢に適合したものとなるように定めなければならない。」
と書かれ、説明文書にも引用されています。
しかし、何度聞いても、「大阪大学の業務の実績をどのように考慮したのか?」
説明がなく、
国家公務員の退職手当を見直すのでやる、としか言いません。
通則法には「かつ」という言葉で、前者と後者の両方を必要条件としています。
7月以降の賃金召し上げの時と同じように、
前者は説明しませんでした。

③「国家公務員退職手当の制度の改正に依拠しなければ、
不足分を物件費から補填しなければならなくなり、教育研究に支障が生じる。」
と尾山理事は説明しました。

なぜ、授業料を払う学生が不利益を被るようなことを考えるのでしょうか?
「大阪大学の業務の実績を精査し、
今、急いで手をつけなければならないこと、
贅沢なイベントなどを見直すなど検討した結果」
という具体的な経緯もありません。

④官民格差調査は、企業規模50人からの企業と比較しています。
みなさん、いかがですか?
学生がプレゼンで、こんな比較をしたら、
これは比較できない、と言いませんか?

⑤情勢適合の法則と繰り返すので
同じ業種、同じ規模の私立大学の退職金と比較してどうか、
と聞きましたが、
「私立大学のことは調べていない」と尾山理事は答えました。
経営者として、優秀な人材が流出しないかと心配にならないのか、
と聞きましたが、
「大阪大学にはここで働くことに誇りをもっている人がいる」
と答えました。
「アンケートでも取りましたか?」
と聞きましたが、
「とっていない」
と答えました。

何を根拠にそんなことを言うのでしょうか?

⑥こんな意見が職員さんからありました。

国家公務員になるために、それなりの努力をした。
しかし、国家公務員の身分は、知らぬ間に、剥奪された。
大阪外大で働いていたのに、いつの間にか、統合された。
給与は下げられ、ローンを払いにくくなったと思ったら、
退職金まで400万削減。
いつでも仕事を投げ出せる気持ちになっている。

⑦また、普段は特例教職員は年棒制と別扱いしているにもかかわらず、
退職金のない特例教職員の特別賞与からも削減を考えています。


労働者過半数代表者としては
説明を受けて、意見書を書きますので、
みなさんのご意見を、今、すぐにでもお寄せください。

組合の委員長としては
団体交渉を申し入れます。

大阪大学組合、他地区労働者過半数代表者、
顧問弁護士さんと協力して
この問題に取り組んでいきます。

みなさんの後押しが必要です。
ご意見をお寄せください。

また、これを機会に組合に入りましょう。
今後も、国家公務員の労働条件が改悪される度に
私たちも同じ扱いを受けることになります。


今岡良子


→ union-oum@union-oufs.jp

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初版: 2012.12.10 ; 最終更新: 2012.12.10
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