過半数ニュース2012年7月2日号

大阪大学箕面地区過半数代表者より箕面地区で働く全教職員のみなさまへのお知らせです。
箕面地区過半数ニュース

■6月28日に役員会が給与削減を決定しました

みなさまのところにも連絡が入っているとおり,6月28日,臨時役員会が開かれ,給
与削減措置が決定されました。
4地区過半数代表共同の要望書への賛同署名は全学で1,070名にまで上り(6月27日夕
方現在),これを役員会の前に増加分を含めて再提出していたにもかかわらず,で
す。

■減額分は本当は何に使われるのか?

総長のメッセージ(マイハンダイをご覧ください),切々と訴えていますが,その大
半が「震災のためにいたしかたない,苦渋の決断である,理解してほしい」という内
容ですね。総長自身の気持として,これは本当なのだろうと思います。

しかし,6月27日付の共同通信発の情報で,政府が「景気対策」に国立大学の運営費
交付金削減分も含めて充てる旨のことが書かれています。このことはいくつかの地方
新聞には記事になっています。
大学は,削減された教職員の給与を,政府が結局のところ何に使うのかは,関心がな
いのでしょう。責任をもってそれを検証することもしないでしょう。

今回の拙速な判断は,それよりも文科大臣の要請に盲従することのほうが大切なので
はないかと思われるやり方です。
「震災復興」といいながら,その使途もわかっていない段階(というか,削減そのも
のでさえ確定していない段階)での判断は間違っているのではないでしょうか?

■法人独自の努力で構成員の生活と労働意欲を守るべき

総長にとって「構成員が大学の一番の財産であるという思い」(総長からのメッセー
ジ)があるのであれば,国家公務員削減まる写しではなく,教職員の生活の質と労働
意欲の確保のために,ほんの少しの大学法人独自の努力がなぜできなかったのか,非
常に遺憾です。

一方で,役員報酬は9,77%削減のままです。
大学の政策決定権をもつ役員の報酬の削減率が一般教職員と同率,さらには管理職手
当および全員の賞与の削減率のほうがそれを上回る10%です。
このような措置は,到底構成員の納得が得られるものではありません。

■署名へのご協力,本当にありがとうございました

今回の署名では,職種・年齢に関わりなく,1,070名という,かつてない多くの教職
員が過半数代表の要望書に賛同くださりました。
この場を借りて,深く感謝いたします。本当にご協力ありがとうございました。

結局のところ,千人を大きく上回る教職員の声にまったく答えない形で,大学は給与
削減措置を決定しました。総長がメッセージで,署名について具体的に触れもしない
ことは,非常に遺憾です。

どうすればこの大学がここで働く多くの人々を大切にするのか,どうすればこの大学
にもう少しまともな民主主義が生まれるのか,大きな課題であると感じます。

少なくとも,これまでにない規模の声が一つに集まり,大学に示すことができた,と
いうことは,大きな山への小さな一歩にはなったのかもしれません。

今後とも,箕面のみなさまには,過半数代表へのご理解とご協力をどうぞよろしくお
願いいたします。

箕面地区過半数代表
岡本真理

→ union-oum@union-oufs.jp

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初版: 2012.7.2 ; 最終更新: 2012.7.2
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