過半数代表者の選出にご協力下さい趣旨説明
大阪外国語大学の教職員の皆さん
国立大学法人への移行にともない、私たちの身分は「非公務員」となり、これまで人事院規則等によって保護されていた私たちの労働条件は、新たな労使間の契約によって確定されることになりました。労働基準法第90条は、大学当局が就業規則を制定するに際して、「労働者の過半数で組織する労働組合」(過半数組合)もしくは「労働者の過半数を代表する者」(過半数代表者)の意見を聴取する義務を定めています。さらに、時間外労働や休日労働、裁量労働制の導入など、教職員の労働条件に関わる重要な事柄について、過半数組合もしくは過半数代表者とのあいだに「労使協定」を締結しなければなりません。
私たちは、2004年の3月、当時の教職員組合執行委員長である水田明男先生を、過半数代表者として選出しました。そして、水田代表は当時の組合三役(副委員長2名、書記長1名)を補佐人に指名しました。就業規則に対する意見書の提出、「時間外労働・休日労働に関する労使協定」や「専門業務型裁量労働制の導入に関する労使協定」などの締結をめぐって、教職員の要求を代表して大学当局と交渉を行なってきました。
その後、2004年の7月、教職員組合の役員が改選され、新しい執行委員長に田中仁先生が就任されることにより、その後1年間、組合員長と過半数代表者が別人格となる状態が継続してきました。そのため、大学当局との交渉に際して、労働組合との交渉を優先するか、あるいは過半数代表者の意見聴取義務を優先するかをめぐって、当局とのあいだで混乱が生じました。さらに、2004年4月の法人化に際して、本学で授業を担当されている非常勤講師や、TA、RAの方々も、法人と雇用契約を結ぶ労働者であることが確定しました。
教職員組合は、以上のような経緯を踏まえて、今回の役員改選にともない新しく就任する執行委員長を過半数代表者の候補とすること、そしてその選出母体には非常勤講師やTAも含めて選出の手続きを行なうことを決定しました。その手続きは、以下の通りです。
- 本学で週20時間以上勤務している教職員(常勤教員、外国人教員ならびに外国人招 聘教員、常勤職員、事務補佐員)に関しては、「過半数代表者選出同意書」で個別に意志 を確認する。
- 本学で週20時間未満勤務している教員ならびに教育補助労働従事者(TA、RA)に 関しては、信任投票で個別に意志を確認する。
常勤教員、外国人教員ならびに外国人招聘教員、常勤職員、事務補佐員の皆さま、私たち大阪外国語大学教職員組合とともに教職員の雇用と労働条件を守るために、「過半数代表者選出同意書」への署名を心よりお願いします。
署名された同意書は、組合執行委員にお渡しいただくか、本部棟2階のメールボックス「田中 仁」に投函してください。
2005年7月13日
大阪外国語大学教職員組合