第4回団体交渉の報告
1月12日、大学当局との第4回団体交渉が開催されました。交渉議題は、(1)セン ター試験の勤務条件をめぐって、(2)組合の公開質問に対する回答について、の2点で す。
1.センター試験の勤務条件をめぐって
組合は、センター試験の業務は三六協定に基づく休日勤務であるというのが基本的 な理解であるが、教員だけでなく職員にも同等の謝金を支給するという提案は昨年と 比べて一定の改善が見られ、また本学の財政状況も考慮する必要があるという認識を 前提に、(1)本学の個別試験についても労使間の緊要の課題として交渉すべきであ る、(2)法人化にともなう新たな枠組と法人改善の実態をともに考慮しつつ、法人化 後の良好な労使関係を確立していくべきである、という2点の付帯意見を付して、大 学側の提案を受け入れると回答しました。また、謝金の支払方法について、大学側は 財務課と相談した上で、結果が決まり次第連絡をすると回答しました。さらに、個別 試験の勤務条件をめぐる次回の団体交渉を、2月5日に実施される大学院前期課程の二 次募集試験までに開催することとし、その予備交渉を1月18日に開催することを確認 しました。組合は、大学の提案に対する組合の検討の期間を確保するために、遅くと も前期課程入試の1週間前には大学の提案を組合に伝えるよう要求し、大学側は確言 はできないがそのように努力する、と回答しました。
2.組合の公開質問に対する回答について
前回の団体交渉で松田理事が次回の交渉で公開質問に対して回答すると発言したの で、組合はその回答を要求しました。しかし、松田理事は、「未解決の問題に関し て、学長からは特に指示はない。交渉がスピーディーに進んでいないので、それを図 るために回数を増やして欲しい」と述べるにとどまり、個々の質問には回答しません でした。さらに、大島理事から、「この間の組合の対応は、解決すべき緊急の問題を 放っておきながら、すでに合意したはずの論点を蒸し返し,交渉項目をどんどん追加 してきている。この点については、引き延ばしを図っているとしか思えない」、「提案 は予備交渉でやってくれ、用意できるものは本交渉で出すということだ」、との発言 がありました。これは、前回の交渉で松田理事が代弁した、「公開質問には交渉の場 で誠意をもって解答する」と言う学長の意思と明確に矛盾する、極めて不遜な発言で あると言わざるをえません。